冬の定番アウター、メルトンコート。
あのずっしりとした重厚感と、上品な見た目に憧れる人も多いはず。
でも、ちょっと待って！もしかして、メルトンコートって『重いし、毛玉ができやすい』って思ってませんか？
確かに、素材によってはそう感じてしまうこともあるかもしれません。
今回は、そんなメルトンコートの気になるアレコレを、生地の特徴からお手入れ方法、そしておすすめのコーディネートまで、まるっとご紹介しちゃいます！
これを読めば、あなたもメルトンコートを賢く着こなせるようになるはず。
一緒に、冬のおしゃれを楽しみましょう！
メルトン生地とは？特徴と魅力
メルトン生地とは何か
メルトン生地とは、ウールを主成分とした厚手のフェルト状の織物で、コートやピーコートによく使われる素材です。
織りあげた生地に圧縮加工を施すことで密度が高まり、滑らかな表面としっかりとした重厚感が特徴です。
その結果、保温性と耐久性が高く、冬の寒冷な環境下でも抜群の防寒性を発揮します。
さらに、防風性も兼ね備えているため、メルトンコートは特に寒い季節に人気があります。
メルトン生地の歴史と製法
メルトン生地は、その起源をイギリスに持つとされています。
もともとは防寒具として農村地域で使われていた実用的な生地でしたが、その後軍服やアウターに採用されるようになり、特にピーコートなどのミリタリーウェアで知られるようになりました。
製法としては、ウールなどの繊維を織り上げた後に圧縮加工を施し、さらに縮絨（しゅくじゅう）することで密度を高めます。
この手間のかかる製造プロセスによって、保温性や耐久性がさらに向上します。
保温性抜群！冬にぴったりの理由
メルトン生地が冬に適している理由は、その高い保温性にあります。
高密度に圧縮された構造が空気を閉じ込め、冷気を遮断することで内部を暖かく保つのです。
また、生地が厚手でしっかりしているため、防風性にも優れており、寒風が厳しい環境でも快適に過ごせます。
特に良質なウールを使用したメルトン生地では、さらに保温効果が高まり、体温を外に逃がさない優れた性能を発揮します。
そのため、メルトンコートはまさに冬の必需品といえるでしょう。
重さと耐久性のバランス
メルトン生地の特徴には、適度な重さも挙げられます。
この重みは防寒性や耐久性に関係しており、薄手の生地とは異なり身体をしっかり包み込む感覚をもたらします。
一方で、その重さが「メルトンコートは重い」と感じられる一因でもあります。
しかし、この重さが安定感を生み出し、風が強い日や寒さが厳しい場所で頼りになるのです。
さらに丈夫な作りが長持ちにつながるため、日常的な使用にも耐えられる点は大きな魅力といえます。
日常使いにも適した頑丈さ
メルトン生地はその頑丈さから日常使いにも適しています。
特に圧縮加工による高密度な織りは、引っ張りや摩耗にも強い構造を持ち、アクティブに動くシーンでも傷みにくいです。
ただし、毛玉ができやすいという欠点も持ち合わせているため、適切なお手入れが必要です。
また、ポリエステルなどの化学繊維を混合したメルトン生地では、さらに耐久性が強化されたものもあり、買い物や通勤など普段使いのコートとしても重宝します。
メルトン生地は重いのか？メリットとデメリット
メリット：暖かさと防寒性
メルトン生地の最大の魅力は、その優れた保温性と防寒性です。
密度の高い圧縮加工により暖かい空気をしっかり閉じ込めるため、冬の厳しい寒さにも対応できます。
特にウールを多く含む高品質のメルトンコートは、気密性が高く、体温を逃がさない効果が期待できます。
そのため、冬用コートとして非常に理想的な素材と言えるでしょう。
デメリット：重さの感じ方
メルトン生地はその高い密度ゆえに、ほかの素材と比べてやや重いと感じることがあります。
「メルトンコートは重い」という声もよく聞かれる理由はここにあります。
ただし、これも捉え方次第で、重量感はむしろしっかりとした質感や風を通しにくい特性として感じられることもあります。
肩まわりが重く感じる場合には、裏地の有無や着丈に注意して購入することが重要です。
毛玉ができやすい要因
メルトン生地には毛玉ができやすいというデメリットがあります。
摩擦が生じやすい袖口や脇下などには特に注意が必要です。
毛玉ができやすい原因として、生地に含まれる化学繊維の割合が挙げられます。
ポリエステルの比率が高いメルトン生地は耐久性は上がるものの、毛玉が発生する可能性が増します。
一方、ウールの割合が多い高品質なメルトン生地は毛玉ができにくい傾向にあります。
そのため、素材の構成をよく確認することが大切です。
水分や湿気への弱さ
メルトン生地は湿気や水分に弱いという点も理解しておくべきです。
特に、ウールの割合が多い高品質なメルトンは、吸湿性が高く、湿気を吸い込みやすい傾向があります。
これにより、生地が重たくなったり、形が崩れる可能性があります。
そのため、雨や雪の日には撥水加工が施されたメルトンコートを選ぶか、撥水スプレーでケアすることが推奨されます。
また、使用後は湿気を取るためのブラッシングや陰干しを心がけると良いでしょう。
高品質メルトンの選び方
高品質なメルトンコートを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
まず、素材の構成はウールが80%以上含まれているものを選ぶのがおすすめです。
また、生地の目がしっかりと詰まっていることや、圧縮加工が十分に施されているものも見極めの基準になります。
さらに、内側に裏地があることで着用感が向上し、型崩れも防げます。
値段が比較的高くなる傾向はありますが、それに見合った保温性や耐久性が期待できるため、長く使える一着を手に入れることができます。
メルトン生地を使ったおすすめのコーディネート
定番ダッフルコートの着こなし術
ダッフルコートといえばメルトン生地を代表するアイテムの一つです。
その重厚感と保温性から冬のコーディネートにぴったりです。ベーシックなダッフルコートは、インナーをシンプルにまとめることで全体のバランスが取りやすくなります。
たとえば、タートルネックのニットやウール系のセーターを合わせるだけで、暖かくおしゃれな印象を作ることができます。
重くなりがちなメルトンコートには細身のパンツを合わせると、カジュアルな中にもスタイリッシュさが加わります。
メンズコーデ：シンプルかつスタイリッシュな選択
メンズのメルトンコートコーデでは、モノトーンカラーを使ったスタイリッシュなスタイリングがおすすめです。
黒やグレーのメルトンコートは、スリムなスラックスや細身のジーンズと組み合わせることでシンプルながら洗練された印象を与えます。
足元にはレザーシューズを選ぶと、適度なフォーマル感がプラスされ幅広いシーンで活用できます。
上品な仕上がりにしたい場合は、マフラーや手袋などの大人っぽい冬小物をポイントに使うのも効果的です。
レディースコーデ：暖かさと女性らしさを両立
レディースでは、重い印象を避けつつメルトン生地の暖かさを活かしたコーディネートが鍵です。
例えば、Aラインのメルトンコートを選ぶと、ゆったりとしたシルエットが女性らしさを引き立ててくれます。
また、膝丈のコートにタイツやロングブーツを組み合わせることで、冬でもスタイルアップが期待できます。
明るめのカラーを選ぶと顔周りが華やかになるため、ブルーやベージュなどのコートもおすすめです。
カラー別おすすめコーデ：ベーシックから差し色まで
ルトンコートはカラーによって印象が大きく変わります。
黒やネイビーといったベーシックカラーはコーディネートに取り入れやすく、ビジネスやカジュアルの両方で活用できます。
一方、赤やボルドー、カーキなどの差し色を取り入れたコートは、冬のファッションに個性を与えてくれます。
特に暗くなりがちな冬服にはアクセントカラーを取り入れることで、華やかさと新鮮味をプラスできます。
カジュアルからフォーマルまでの応用例
メルトン生地のコートは、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍します。
カジュアルスタイルでは、スニーカーやデニムを合わせて親しみやすい印象を作るのがおすすめです。
一方、フォーマルなシーンではワンピースやスーツに羽織り、パンプスや革靴でまとめることでエレガントに仕上がります。
また、インナーと小物を調整することで、同じメルトンコートでも異なるスタイルを楽しむことが可能です。
メルトン生地のケア方法と長持ちさせるコツ
毛玉防止のためのポイント
メルトン生地はその特性上、毛玉ができやすい素材として知られています。
ただし、適切なケアを行うことで毛玉の発生を最小限に抑えることが可能です。着用後は柔らかい洋服ブラシを使って表面を優しくブラッシングし、毛羽立ちを防ぎましょう。
また、摩擦が頻繁に起こる部分、例えば袖口やポケット周辺には特に注意が必要です。
こうしたポイントを意識してケアすることで、メルトンコートを長期間美しい状態に保つことができます。
正しい保管方法で型崩れを防ぐ
メルトン生地のコートはその重さから、保管方法によって型崩れを引き起こしやすいというデメリットがあります。
型崩れを防ぐには、肩幅に合った丈夫なハンガーを使って保管することが基本です。
また、シーズンオフの期間には、不織布のカバーをかけてホコリや虫害から保護することも重要です。
湿気やカビを防ぐために、防湿剤や乾燥剤を併用するとさらに効果的です。
日々の手入れとメンテナンス
メルトン生地はその密度の高さから汚れが付きにくい特徴がありますが、完全に無縁ではありません。
日々の手入れでは、汚れが付着した場合にはすぐに柔らかい布で叩き落とすようにお手入れしましょう。
また、ブラシを使ったホコリの除去も大切です。これにより、生地表面の毛羽立ちを抑え、毛玉の発生も防ぐことができます。
定期的な軽いケアがコートの寿命を大幅に延ばします。
クリーニングに出す際の注意点
メルトン生地のコートは家庭での洗浄が難しいため、基本的にはクリーニングに出す必要があります。
ただし、クリーニング店を選ぶ際には、メルトン生地の扱いに慣れた専門店を選びましょう。
特に、ウールの高い割合を含むコートの場合、不適切な洗浄が縮みや型くずれの原因になることがあります。
また、頻繁なクリーニングは生地を傷める可能性があるため、シーズン終了時の1回を目安にすると良いでしょう。
持続させるための素材選びの心得
メルトン生地のコートを長く愛用するためには、購入時の素材選びも重要なポイントです。
ウールの割合が高いコートほど保温性と耐久性に優れていますが、毛玉ができやすいという点もあります。
一方で、ポリエステルの配合率が高いメルトン生地は、軽量で毛玉ができにくいという利点があります。
購入時には、自身の使用頻度や目的に合わせて、ウールとポリエステルのバランスが取れた素材を選ぶと良いでしょう。
